アルジャジーラ ジャーナリストがエジプトで拘束されている現実
こんにちは、水野です。アルジャジーラのHPを見ていると黒く覆われているバナーを目にしました。
それはマフムード・フセインというアルジャジーラのジャーナリストが600日以上拘束されていることを知らせるバナーです。
私たちから見れば同じイスラム教徒なのになぜイスラム系のアルジャジーラのジャーナリストがイスラム教が多いエジプトで拘束されなければならないのかとても不思議でなりませんでした。
それは、アルジャジーラの設立から見る必要があると思い調べてみました。
アルジャジーラの経営から見えてきました。
1996年11月1日カタール首長であるハマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニーより5億カタール・リヤル(1億3700万USドルに相当)の支援を受けて設立。独立を保った報道姿勢を保ちつつも、会長には首長の親戚であるハマド・ビン・サーメル・アール=サーニーが就任し、カタール政府を通じた経営という形がとられた
アルジャジーラ - Wikipedia (経営から)
アルジャジーラはカタール首長資本から設立された報道機関です。このカタールというのが今の中東の対立を見ることが出来るのです。
カタールはサウジアラビアをはじめバーレーン、エジプト、アラブ首長国連邦など中東との断絶関係が続いています。その理由は大きく分けて2つあります。
1.サウジアラビアなどが過激派と位置づけているムスリム同胞団やハマスなどを支援している。
2.サウジアラビアなどが敵視するイランと経済関係を持ち続けていること
が挙げられていると思います。
しかしながら、そのような国家間の対立だけではなく、アルジャジーラは中東では珍しいことをしています。
アルジャジーラはジャーナリズムにおいて、中東ではタブーとされている人たちに積極的に取材、インタビューを行い、報道していることが挙げられていると思われます。
特に2011年のアラブの春の報道ではアルジャジーラの報道により中東の若者のデモや政権崩壊に大きな役割を果たしたものと言われているそうです。
そのようなことがあり、エジプトではアルジャジーラは閉鎖されてしまいました。多くの関係者はエジプトから去りましたが、エジプトに残っているアルジャジーラのジャーナリストが拘束されているわけです。
アルジャジーラは中東において先進的な放送をしています。欧米、日本ではあたりまえのことがまだ理解されていない中東の現実があります。
ハチミツのご注文はこちら